脱毛サロンと医療機関のトラブル実態

脱毛トラブルについて


脱毛サロンで怪我をしたり、肌に炎症があったというトラブルは実に5年間で964件もあるそうです。
この数はめちゃくちゃ多いですね。
1年間に換算すると192件。

これは国民生活センターに寄せられている相談なので、実際は泣き寝入りした数も含めると、相当数が多いんじゃないかなと思います。
ちなみに脱毛サロンでの相談が680件で、医療機関が284件でした。
国民生活センターに寄せられている相談

医療脱毛なら絶対に安心というわけではないみたいですね。
でも効果が高いと言われる医療脱毛のほうが被害件数が少なくて、脱毛効果が薄いと言われる脱毛サロンのほうが被害が多いという結果になっています。

やっぱりいくら効果が薄くても、あまり脱毛の知識がない人がお手入れをするのでトラブルが増えちゃうんじゃないかなと思います。

各脱毛サロンは研修などを行って万全を期しているといいますが、それでも数週間勉強しただけの人。
医療に関する深い知識がある看護師が対応するわけではないので、トラブルも生まれてしまうのでしょう。

エステと医療機関の違いとは


脱毛サロンの施術と医療機関の施術で違うのは、毛乳頭、皮脂腺開口部へ破壊行為、毛のうに針を挿入し、電気を通して毛乳頭部分を破壊する行為となっています。

ちょっと言い方として難しいですけど、簡単に言うと肌から出ている毛だけに対して照射するのではなく、皮下組織まで施術するような行為です。
エステと医療機関の違い
脱毛サロンでやっているのは毛乳頭までレーザーで照射するわけではないので、この行為にあたらないとされています。

実際、脱毛サロンは光脱毛、医療機関はレーザー脱毛と呼んでいますよね。
そういった部分で違いがあります。

レーザー脱毛以外に電気脱毛と呼んでいるものもあります。
TBCでは電気脱毛というのがあるんですけど、ホントはこれは禁止されている行為。
脱毛サロンでやる定義としては、医療行為になっちゃうのでNGです。

関連ページ:レーザー脱毛の痛みが怖い!医療脱毛に麻酔は必要?不要?

どんなトラブルに遭う可能性があるか?


実際に国民生活センターに寄せられた意見で、どんな危害があったのかという件数がまとめられています。

それによると、皮膚障害と熱傷が9割を占めます。
皮膚障害というのは湿疹ができてしまったり、赤くなってしまったり、痛みを感じるというもの。
熱傷はやけどのことです。
エステと医療機関の違い
本来そういったものは冷却などして最小限にとどめるようにしているんですけど、それでも機械の照射する力が強すぎたり、冷やし方が足りないとこういうトラブルが起こります。

特に忙しい脱毛サロンなど予約がいっぱいなので、冷やす時間もたいして与えてくれず、すぐに部屋から出ていって欲しいみたいな案内をするところもありますからね。

怪我の程度はどのぐらい?


実際にエステサロンや医療機関で脱毛して、どれぐらいの怪我だったかというアンケートもあります。

エステサロンで最も多かったのは「医者にかからず」という意見が42.7%。
医者に行くほどではなかったけどちょっと炎症が見られたり、赤くなっていると感じていた人が多いのではないかと予測されます。

怪我 エステサロン

逆にちょっと重症の部類に入る1ヶ月以上は17.6%。
医療トラブルにあってしまった人の10人中1人か2人は結構重症だったということがわかります。

次に医療機関の場合。
医療機関も一番多かった割合は「医者にかからず」で33.0%。

そもそも医療脱毛でもしトラブルにあうと、その場で処置してくれるケースが多いので、わざわざ別の医療機関に行くということもないようです。

そして次に多かったのは1ヶ月以上で23.6%。
医療脱毛のほうがレーザーの強さがあるので、もしトラブルがあった時、重度のやけどを負ってしまう人も多いのかもしれませんね。

具体的にどんなトラブルにあったのか


国民生活センターに寄せられた意見の中に下記のような声がありました。

「脱毛エステで施術を受けた時に発疹が出たので、皮膚科を受診。
その時に毛嚢炎と診断された。
塗り薬を塗って5ヶ月ほど症状が良くなっては、悪くなって、という繰り返し。
脇の施術をしたが、そこも黒ずんでしまった。」
大阪府:20代女性

「デリケートゾーンの光脱毛をしました。
数日後お風呂に入った際、傷があり、かさぶたになっていることに気づいた。
光脱毛による怪我ではなく、担当医のミスによるシェーバー事故ということがわかった。」
東京都:20代女性

「エステで全身脱毛を受けた。
肛門周りを照射した時に激痛が走った。
痛みを訴えたが店員には痛いほうが照射した効果が反映されていると言われ、仕方なくそのまま施術を続けた。
しかし結果的には、やはり施術から数日痛みが取れなかったため、エステサロンに申し出た。
その結果、病院側は謝罪し、施術代の返金と治療費を払うと約束してくれた。
しかし、怪我が完治するまで1年以上かかると言われたケロイド体質なら治ったの秘訣る可能性があると言われた。」
岐阜県:30代女性

「美容外科で膝下のレーザー脱毛を受けたら、火傷のように腫れて、色素沈着も残った。
効果がないと伝えたところ、照射がする出力を上げてもらえた。
でも照射能力を上げたせいか肌がヒリヒリとした。
施術から2、3日経っても腫れがひどくクリニックに電話した。
結果的には病院に行くまでには至らなかったか色素沈着が残ってしまった。」
東京都:30代女性

効果がない エステサロン
このように誰でも受けている脱毛サロンや医療機関のレーザー脱毛でトラブルになった事例も少なくありません。
これをたまたまと捉えるか、よくあることと捉えるかは難しいところですね。

デリケートゾーンなどは自分ではなく、お店側にお手入れしてもらうところも多いのでそういったミスはちょっと怖いですね。
扱いに慣れていない人がシェーバーを利用すると傷が出来てしまう可能性もあるということです。

回答者の4分の1はヒリヒリを感じた経験あり


脱毛経験者に過去に火傷や痛み、ひりひり感があるかを聞いたところ25.5%の人があると回答しました。
そして、あると回答した人のうち112人はエステサロン、130人は医療機関ということで、どちらもほとんど変わらない数値となりました。

医療機関のほうが安全というイメージがありますが、レーザー脱毛による照射の力が高く、痛みを感じる人が多いということが浮き彫りに。
効果があるけど、痛みが強いというのはこのアンケート結果からもわかります。
痛みが強い エステサロン
ただ逆に言うと7割以上の人が特に火傷などの痛みを経験したことがないと回答しているので、あくまでも痛みを感じた人は少数派に分類されます。
こういったトラブルが少なからずちょっとはあるということも受け入れるしかなさそうです。

関連ページ:医療脱毛と脱毛サロンは併用できるのか検証不要?

トラブルに遭わないため、事前説明も必要


契約前に必ず施術に関する説明を受けます。
施術中のトラブルが起こらないために、色々な注意書きや担当者の説明が必要になってきます。

カウンセリング時には下記のような説明がされているか確認しましょう。

・脱毛について
・脱毛の効果について
・効果が得られるまでの必要な回数について
・施術時の注意点や施術前の処理について
・アフターケアについて
・支払いについて
・脱毛で起こりうるトラブルや副作用について

トラブルに遭わないため エステサロン
特に効果が得られるまでの回数というのはしっかりとした説明が必要。
この説明がちゃんとされていないと2、3回で効果がなかったときに施術体験者が不安に感じ、力を強めてほしいなどと伝えてしまうことがあります。

しかし毛周期を考慮すれば、もう少し回数を増やしてからこそようやく効果が出るので、そういった回数別のムダ毛状態を明確に伝える必要があります。
そして耐えられないほどの痛みが出た場合はそれを伝えて、店員がちゃんと状況を把握できるかどうかも大事
痛みがあれば効果があるなど押さえ込むような説明をする店員は必ずしも良いエステサロンとは言えません。

誇大広告のあるエステサロンはNG


脱毛サロンの紹介や広告で痛みゼロ、痛みのリスクもありませんなどと表記しているところは安全を誤認させています。

照射による施術は少なからず皮膚トラブルが起こる可能性があります。
その説明や可能性についてしっかりと答えてくれて脱毛サロンや医療機関を選択しましょう。

美容サービスは自由診療になっているので、そういった安全性を謳って他社と差異を表そうとアピールしてくるところもあります。
自由診療 エステサロン
そしてもし肌のトラブルがあった時に適切な対処をしてくれるかどうかも大切。

・もしトラブルがあった時、施術代を返金してくれるのか
・病院に通った場合、その費用も負担してくれるのか

必ず相談してみましょう。

医療機関なら安全という誤った解釈


医療機関で脱毛した方が医師や看護師が対応するので安心と聞いたことがある方もいるかもしれません。
しかし、実際のトラブル報告を見るとエステサロンも医療機関もほとんど変わらない状況になっています。

そもそもレーザー脱毛のほうが皮下組織への影響が強いですから、皮膚トラブルへと発展する可能性があります。
これは看護師が対応したからといってリスクが軽減する事ではありません。

リスク エステサロン
機械や施術方法の違いです。
トラブルが起こる可能性も十分理解した上で契約するか決めましょう。

不当景品類及び不当表示防止法にも下記のような一文があります。

「一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると示し、又は事実に相違して当該事業者と同種若しくは類似の商品若しくは役務を供給している他の事業者に係るものよりも著しく優良であると示す表示」

実際のサービスより変に褒めたり、安心ということは違反ですよ、ということを表記しています。
また医療法にも、

「客観的事実であることを証明することができない内容の広告を行つてはならない」

と表記しています。

関連ページ:医療脱毛と脱毛サロンでどちらがリスクが高いの?体験した感想

女性は400万人ぐらい脱毛してる?


国民生活センターに寄せられている脱毛関連の被害件数は1,000件近くになっています。
1年間で換算すると200件程度。

200件という多い感じがしますが、それ以上に脱毛サロンや医療機関は利用者数がめちゃくちゃ多いです。
市場調査によると20代女性は25%、30代女性は14%、40代女性が11%程度、脱毛サロンを利用していることがわかっています。

20代女性はおよそ600万人、30代女性はおよそ720万人、40代女性はおよそ910万人程度いるといわれています。

ということは、

20代女性600万人の25%ですから約150万人
30代女性720万人の14%ですから約100万人
40代女性910万人の11%ですから約100万人

400万人ぐらい脱毛してる

トータルで350万人もの女性が脱毛サロンや医療機関を使って脱毛している計算になります。
実際は10代女性、あるいは50代以降の女性も利用しているでしょうから、実際は400万人ぐらい外で脱毛している計算になります。

それで年間200件の被害相談しかないというのは少ないといえるかもしれませんね。
仮に泣き寝入り件数があるとしてもやっぱり100%安全なものなんてないので、そう考えるとトラブルがあるのは症例といえるのではないでしょうか。
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